黄色い帽子のおじさんのように

通常級在籍の不登校児を含む発達障碍3兄妹を育てる母の日記

長女、9月の壁のその後②

こんにちは。

今回は前回の続きを書きます。

 

 

長女の中にいる『学校へ行きたい長女』を守るために

「全部学校に行こうとすると苦しくなっちゃうから、週2日お休みしたらどうだろう?それだったら、学校へ行きたいAも行きたくないAも守れるんじゃないかな?」

週2日学校を休む事を提案しました。

 

すると長女は顔をパッと明るくして

「それでやってみる」

と答えてくれました。

 

毎週金曜日に次週の予定表が担任から配られるので、その予定表を見てその週は月曜日と水曜日をお休みする事に決めました。

 

そして週が始まり、月曜は休んで火曜日登校したのですが、とても久しぶりに教室に直接行く事が出来て、上手く母子分離が出来ました

 

その日は早退する予定だったので5時間目終わりに迎えに行ったのですが、担任からもとてもスムーズに過ごせたと報告を受けました。

 

帰り際お友達が廊下まで見送りに出てくれ、元気よく「またね〜」と挨拶をしていました。

 

そこで

「明日はお休みの日だけどどうする?お休みする?」

と聞いてみると

 

長女は

「うーん、どうしよう…。行ってみようかな」

との返答。

 

さすがお友達パワー。

 

ただちょっと不安そうだったので

「もし明日の朝辛かったから休めばいいよ」

逃げ道も用意しときました。

 

翌朝、さっさと学校の準備をする長女。私も敢えて何も言わずにそのまま登校しました。

 

しかーし!

 

やはり校門が見えたところが足取りが重くなり…。

 

学校の敷地に入った頃に

「どうする?今日は本当は休みの日だからどっちでもいいよ?」

と聞いてみると

「職員室の前に行って決める」

と小声で答えてきました。

 

なので

「じゃあ、職員室の前に行ってダメだったら挨拶だけして帰ろう」

と明るく返答しました。

 

職員室前…。予想通り挨拶をして帰る事になりました。

 

教頭に長女が挨拶をし私が帰る事を伝えると、かなり微妙な顔をしていました。

 

担任はもう教室に行った後だったので、長女と挨拶に行きました。

 

すると担任は

「Aちゃん、今日はお休みの予定だったのによく頑張って来てくれたね!」

長女の頑張りを褒めるだけで、一切引き止める事もなかったので、長女はとても嬉しそうに足取り軽く下校する事が出来ました。

 

この辺りの対応が担任は上手なので、本当に助かっていますし、感謝しかありません。

 

『登校後、挨拶のみで帰る…』

泣き喚いた後に帰っていた時は『自分はなんてダメなんだ』とマイナスしかなかったのが、同じ挨拶だけで帰るでもやり方によって、自信を持たせる事が出来るんですよね。

 

そして翌日の木曜日の登校途中に

「今日と明日学校に行ったらミッションクリアだね!」

と言うと

長女は嬉しそうに

「花丸だよね〜✨」

と大喜びでスキップして、達成感を味わっている感じでした。

 

そして金曜日も登校出来て、この週は見事に泣かずに行けました。

 

次の週もこんな調子で学校へ行き、月曜日はお休みしましたが、水曜日は行く事が出来ました👏👏👏

 

その次の週も同じような感じで登校出来ました。

 

そして3週目が終わった土曜日の夜…。

「あー、早く学校へ行きたいな。早く月曜にならないかな」

 

耳を疑いました。学校へ行きたいですと?

 

もう次の週休む日を聞く必要はなく、それからは基本毎日登校出来るようになってます。

 

この数週間頑張って行ける日が増えたお陰で、お友達と遊ぶ事が増え学校が楽しくなったようです。

 

今は諸事情により夫が登校の付き添いをしているのですが、最初の1週間ほどは教室まで送りましたが、今は下駄箱のところで別れる事が出来るまでになりました。

 

長女の様子を見ていると、学校そのものが楽しいというよりお友達と過ごしたいから嫌いな学校に行っているが強いです💦

 

だから、このお友達関係が崩れるとまた一気に登校渋り、不登校の問題が出てくると思いますが、今はひとまず乗り越えたかなと思ってます。

 

今回のことで、つくづく長女のような不安が強いタイプは、本人の意思で納得して行動させないとダメだと再認識しました。

 

次男の適応指導教室の送迎等で、私の都合に合わせて長女を動かそうとしたのが9月の壁を招いた一因でもあると反省しました。

 

ただ長女のようなタイプはなかなか学校には理解してもらえないのが難点です。

 

去年は優しい担任だったのですが何度面談をしてもなかなか理解が得られず、教育相談センターの心理士さんに何度も学校に来て説明してもらいました。

 

結果的に完全不登校となりましたが、年度の終わり頃にやっと理解してくれるようになりました。

 

f:id:unchicun:20191113201656j:imageその完全不登校の頃に長女が作ったリカちゃんのタンスです。

 

f:id:unchicun:20191113201848j:imageハンガーも手作りです。

 

 

去年強く長女の特性を訴えた為か、今年度は特別支援を学んでいる担任になりましたが、担任の対応一つでこんなに子どもは変わるんだなぁと実感してます。

 

 

『いろいろなタイプの子どもがいる』

こんな当たり前の事ですが、もっと広く理解してもらいたいですね。

 

とても長くなってしまいました。

ここまで読んでくださって有難うございました😊