黄色い帽子のおじさんのように

通常級在籍の不登校児を含む発達障碍3兄妹を育てる母の日記

想像力

先週末、数か月ぶりの長時間登校。長女は3時間目から5時間目、次男は6時間目まで過ごす事に。

 

長女の様子

まずは長女をクラスへ。まだ低学年ということもあってクラスのみんなも遠慮なく話しかけてくる。長居するとろくな事にならないので、ランドセル等をロッカーにしまいとっととバイバイした。かなり緊張している様子だけど頑張って気を張っている表情。

 

時間割は大好きな図工を2時間と5時間目に算数。今日の算数は粘土を使うらしく長女の好奇心を掻き立てたらしい。 大好きな図工で1日だけならすんなり母子分離出来るのよねぇ。でもこれが長続きしないのが悩みの種。

 

ただ一点気になる事が。前日に持ち物確認で担任に電話をすると、

「今日、一時間図工をやってみんなは〇〇まで終わってます。だから少し時間に余裕があるから長女ちゃんみる事が出来ます」

 

え?ちょっと待って。長女余計に行き辛いじゃん。みんなは先に進んでいるのに自分はやってないって。今回の図工は一週間前から行く事が決まっていて、本人も図工の教科書を見て「これはやりたい!」ってずっと思っていたものだったのに。

 

なぜ先に一時間進めるなら先に言ってくれないの?みんなと違うと目立つから嫌だっていう気持ち、ちょっと想像すれば分かるよね?

 

「今日図工を一時間やってみんな〇〇まで進んでるって。だから先生に時間の余裕があるから、貴女に先生が付いていられるそうだよ」

 「わかった」

 

長女は一瞬表情を固まらせたけど、図工がやりたい気持ちが勝ったのか少し間を置いて小さな声で答えてくれた。

 

 

「先生の優しい気持ちは分かる?」 

「うん」

「先生の優しさと貴女がしてほしい事、ちょっとずれちゃったね。でも先生は貴女の事をたくさん考えていてくれるね」

 

って事も伝えた。

 

こんな経緯があっての登校。すんなり離れるかドキドキだったけど頑張ってくれた。

 

 次男の様子

今度は図書室にいる次男の様子を見に行った。するともう1人の別室登校の児童と2人で勉強。目の前に教頭先生がどーんと座ってる。あれ、勉強を見てもらうのは5時間目で今の時間じゃないはず。

 

次男、せっかく大好きな本が読めるとそれだけが支えで長時間登校にチャレンジしたのに予定が外れてかなりぐだぐだモード。あー、大丈夫かいな。心配だけど教頭に3、4時間目は本を読む気で登校したことだけ伝えて帰宅した。

  

確かに学校は勉強をするところ。それは重々承知している。しかしいじめに遭って以降次男は本だけを支えに別室登校の時期を過ごしていた。そしていろいろあり完全不登校になってやっと笑顔が増えてきて、今回が初の長時間登校だった。

 

実は教頭、週の頭にもやらかしていて次男が学校から勝手に帰宅(正確にはちょっと違うのだけど)するという事があった。この事は教育相談の心理士やソーシャルワーカー、そして担任と誰に聞いても教頭の対応ミスと言う内容。教頭は週に2度も次男の頑張った気持ちを削ぐ事になった。

 

 

 帰宅後

夕方、私が外出から帰ると次男はYouTubeを楽しんでいた。話しを聞くと3、4時間のうち本を読めたのは20分くらい。あとは勉強をやったそうだ。私が「よく頑張ったね」と言うと、ひと言「…疲れた。もう行きたくない

 

長女もかなりのお疲れモード。図工で可愛らしい作品を作ってきたので楽しかったとは思うし、本人も楽しかったと言っているけど、かなり気を張っていたのかグッタリしてる。不安の強い長女にとって、教室はいろんな感情が入り乱れたよく分からない場所なんだと思う。

 

週が明けて

今週一週間、2人とも一切学校へは行かずだった。週の半ばに書類を取りに学校へ行ったが2人とも留守番。今週は充電期間と割り切って過ごしてきた。来週は少しでも行けるかな。それともこのまま修了式を迎えちゃうかな。

 

 

想像力

学校の先生のすべてとは言わないけど、どうしてああも想像力がないのだろう。先生は決して悪い人ではないし、忙しい中一生懸命やってくれてるのも本当に分かるし感謝もしてる。

 

でも、でもね。大人の目線で考えるのではなく子供の気持ちで想像してほしいのよ。不登校の児童の気持ちを「もし自分だったら…」って置き換えてほんの少しでいいから想像してほしいのよ。そうしたら先生の優しさが子供と噛み合わないなんて事起きないと思うんだよね。

 

忙しい先生たちにこんな考えを望むのは間違いなのかな…。