黄色い帽子のおじさんのように

通常級在籍の不登校児を含む発達障碍3兄妹を育てる母の日記

長女のこの一年は…

番外編が続きましたが、やっと長女のお話しです。

 

 

現在、長女は完全不登校に戻りました。そしてとても楽しく生活してます。

 

f:id:unchicun:20201230221542j:image長女作。といってもスポンジは買ったもので生クリームを作って塗っただけですが。

でも、なぜ『ウェーイ』なのか…。不思議ちゃんです😅

 

 

 

休校明けの6月、担任にもクラスメイトにも恵まれてスタート。

 

登校班では行けないものの、付き添い登校も校門までと、とても順調な滑り出しでした。

 

のように見えました。

 

ま、学校に行く事が順調かどうかはおいといて。

 

1学期終わりまであと数日という頃に

『行きたくない…』

が始まりました。

 

取り敢えず、おはようの挨拶だけして帰ろうと促し、担任の先生に挨拶だけして帰りました。

 

その時

『また行けなくなっちゃうかも。どうしよう…』

と不安そうに話してきたので

 

『なったらなっただよ。大丈夫』

とだけ答えて帰りました。

 

そして長女の不安は的中し、そこから不登校になりました。

 

長女が行けなくなったのは、少し次男が関係しています。

 

次男の事は、まだ私の中で気持ちの整理がつかないのでブログには書いてないのですが、7月にはとても酷い状況になっていました。

 

長女はHSCの気質も持ち合わせているので「自分が学校に行っている間に、次男に何かあったらどうしよう」なんて考えもよぎったようです。

 

中学校と私たち夫婦もかなり揉め、何度も面談に足を運び、やつれていく私を見ていたせいか、学校に対する不安や不信も出てきたのかもしれません。

 

短い夏休みも終わり、8月半ばから新学期開始。でも不登校のまま。ただ学校のお友達とは毎日遊んでいるので繋がりを持ちたいのだと思い、朝の挨拶だけの登校を、私が促す事でなんとかこなしていました。

 

しかし9月に入り中学とのやり取りで私のメンタルがダウン。もう学校と名のつくところとは私が関わりたくないので、長女も納得の上で小学校とも一切関わりを絶ち完全不登校にシフトしました。

 

ちょうどその頃に不定期だった放課後デイサービスの昼間のサービスが、毎日2時間始まったので、そちらに通うようになりました。

 

しばらくは近所のお友達と夕方から毎日遊んだり、グループLINEでやり取りをしたりと変わらず過ごしていました。

 

それが完全不登校になって1ヶ月過ぎる頃から、遊びにも誘われない、LINEも来ない、長女がLINEしても既読スルーとお友達関係がおかしくなってきました。

 

10月終わり、夫が

『お友達とは今まで通りの付き合いは出来ない。不登校だとそうなる場合も多い。だから自分からLINEはしないように』

と長女にはっきり話しました。

 

そこで私からは

『前みたいに少しでも学校に行ったほうが、お友達とは遊びやすいかもしれない。でも新しいお友達が欲しいなら、お母さんが不登校の子が集まる場所を探してどこへでも連れて行く。どちらがいいか自分で選んで』

と提案をしました。

 

長女は学校へ行く事を選びました。

 

そこから図工の時間に2時間行ったり、給食だけを食べに行ったりと週に2、3回の登校を3週間ほど続けました。

 

でもだんだんと給食を申し込んだけど行かないという日が増え、結局11月の終わりには完全不登校に戻りました。

 

私も夫も長女の意思を尊重し、以前はやっていた挨拶だけの登校を促す事もやめたので、本当に完全不登校です。

 

1年生の時から五月雨登校、不登校と繰り返してきましてが、9月からの登校から不登校までは、学校を含む大人は選択肢を提案するだけで口出しせず、全て長女本人の意思だけです。

 

これは学校の理解、特に担任の先生の理解がとてもあったので出来た事です。担任の先生には感謝しかありません。

 

担任の先生が長女の選択を尊重し、思いを認めてくれたからこそ、長女も安心して自分自身を受け入れ、前向きな不登校を選択する事が出来たのだと思います。

 

 

すると驚きの変化が!

 

長女がびっくりするほど明るく積極的になってきたんです。

 

長女は空気を読み過ぎてしまい、どうしても外で『良い子』を演じてしまい過剰適応してしまうところが課題でした。

 

それが外でもとても自然になってきて、習い事の先生からも雰囲気が変わったと驚かれる程。

 

通っているデイサービスの先生からも

『長女ちゃんが悪態をつくんです(笑)』

と報告を受けました。もちろん悪態と言ってもコミュニケーションの一部程度です😅

 

先日、習い事の帰りの車中で長女が

『あー、もう毎日が楽しい!朝起きてタブレットで学習でしょ、次はデイサービス、帰ったらひと休みして自分の時間。月曜と金曜は夜に習い事。やる事が決まってるから、ほんと楽チン!』

と本当に楽しそうに話してきたんです。

 

続けて

『私は頭を切り替えるのが下手だから、決まってるほうが過ごしやすいの。学校はいろいろ変わるし、どうしても頑張っちゃうから疲れちゃう』

と初めて自分の気持ちを言語化出来ました。

 

 

完全不登校にして良かった、本当にそう思いました。学校と完全に離れる事でやっと気持ちに余裕が出来たのでしょうね。

 

大人から見たら、挨拶だけの登校、給食だけの登校、好きな教科だけの登校ってほんの少しの時間だし、大した事ないって思っちゃいますよね。

 

でも子どもにしてみたら、その少しの時間でも不安な気持ちに引き戻されるには十分な時間。

 

実は次男の問題を心理士さんに相談した時

『完全に学校とは離れて、体と頭に安全で安心な環境の感覚をしっかり覚え込ませる事が今は先決。不登校でせっかく心が安定しても、学校と関わるとまた不安な状態に引き戻される。次男くんの場合は中途半端に学校と関わるやり方は、もうやめた方がいい』

とアドバイスをされたんです。

 

長女の10月から12月の流れを見た時、この次男へのアドバイスは長女にも当てはまるんじゃないかと思ったんです。

 

いま長女はデイサービスに毎日通い、習い事でもステップアップしたりととても充実した毎日を送ってます。

 

家の中でもとても元気で。あれ?こんなにやりっ放しだったっけ?って思うほど。

 

これも心理士さんに話したら

『良くありますよ〜。心が安定すると特性が目立ってくるんですよね。やっとありのままの自分が出せるようになったんですね』

と笑いながら言われました😅

 

 

自分で決めて自分で進んでいる長女に、とても成長を感じる1年でした。私も来年は長女を見習って、前に進めたらいいなと思います😊

 

長文を読んでくれて有難うございました。

良いお年をお迎えくださいませ…😊🎍